大人になって誰もが一度は思うことに
あの頃なんであんな事を夢中になってやってたんだろう
ってことがあるのではないか。
子どもの頃やってた遊びは、今思えばなにが面白のかさっぱりわからないことも多い。
小学生の頃、私の地元では2時間目と3時間目の間に「大休憩」という確か25分くらいの休憩があった。
余談だが「大休憩」という言葉が全国的な言葉じゃないということを大人になって知った時は驚愕した。
大休憩になると、いつも私は友人のKと一目散に運動場へ飛び出した。
木の実(?)を使った「指ゴルフ」にのめり込んだ。
色んなスタート地点から指で木の実を弾きながらカップを目指す、無料でできる正にゴルフだ。
馬鹿みたいにやった。
当時もし大きな大会があれば地方大会くらいは勝ち抜けたかもしれない。
それほどのめり込んだ。
今になって思う・・
面白いか?コレ・・・
ある時期には友人達と「消しゴム落とし」にのめり込んだ。
机の上で自分の消しゴムを指で弾いて敵の消しゴムを机から弾き出す、当時の子どもなら誰もがやったことがあるであろうゲームだ。
角があるものをデコピンで狙いどうり飛ばすのはなかなか難しい遊びなのだ。
その難しさに惹かれ、休憩のたびに消しゴムを弾いた。
狂ったように弾いた。
当時もし大きな大会があれば県大会くらいは勝ち抜けたかもしれない。
それほどのめり込んだ。
今になって思う・・
狂ったように弾く姿、女子から見たら気持ち悪かったかもしれない・・
当時通っていた小学校は制服があり、帽子も指定のものが決められていた。
周囲に下向きのツバがグルっと一周付いているタイプの帽子だった。
キョンシーを覚えているだろうか。
彼らが被っていた帽子の上向きのツバをグイッと下に向けた感じの「逆キョンシー帽」だ。(テンテンが大好きだった)
当時の私とKは下校時に逆キョンシー帽をツバが上向きのキョンシー帽に戻すのだ。
いや、戻すと言ったが下向きツバが本来の姿である。
そして投げる。
学校から家までひたすら投げる。
来る日も来る日も狂ったように投げる。
投げた帽子はフリスビーのように綺麗に、遠くに、時に鋭く、交差点ではフックやスライスを駆使し狙った場所へ飛ばすのだ。
当時もし大きな大会があれば中国地方くらいは勝ち抜けたかもしれない。
それほどのめり込んだ。
そして度々2度と回収できないところまで飛んでいく
今になって思う・・
母さん、何回も帽子買ってくれてありがとう・・
中学生になり、行動範囲も広がり自転車での移動も多くなった。
友人と自転車でそこそこのスピードで走行中、何を思ったか突如私は叫んだ。
ハンドルチェーンジ!!
そして両腕をクロスさせ右手で左グリップ、左手で右グリップを掴んだ。
念のために言うが、この行動に全く意味はない。ってか何故こんな行動をしたのか自分でもわからない。
その刹那・・私は吹き飛んだ。
掴んだ瞬間、盛大に吹き飛んだ。
忠告します。走行中に左右の手は絶対に入れ替えてはいけない。
想定した動きと自転車の動きが逆になり一瞬で吹き飛んでしまうのだ。
当時もし派手にこけるだけの大きな大会があれば全国を制することができたかもしれない。
それくらい派手にこけた。
今になって思う・・・
いや、さすがにこの行動は自分でも意味不明過ぎる・・
おしまい。